3人制バスケットボールのルールを紹介しています。東京オリンピックで3人制バスケの3×3バスケットボール(スリーエックススリーバスケットボール)が正式種目として開催されることもあり、3人制バスケットボールのルールを知っておき東京2020オリンピックに備えていただければと思っています。
3人制バスケですが東京五輪で実施される競技の名称は「3×3」と書いて「スリー・エックス・スリー」と読みます。
以前は「スリーバイスリー」とも呼ばれていましたが、2019年9月18日にJBA(公益財団法人日本バスケケットボール協会)が、今後の呼称・表記については「スリー・エックス・スリー」で統一するとリリースがありました。
そのため、「3×3」と書いて「スリーエックススリー」と読むと覚えていただければと思います。
ちなみに以前は3on3(スリーオンスリー)やストリートバスケと呼ばれていましたが、FIBA(国際バスケットボール連盟)が世界統一ルールを制定し競技種目化を行いました。
目次 Contents
3×3(スリーエックススリー)のルールは?
3×3のルールですが8つのポイントを知っておけば観戦時に役立ちます。ちなみに、5人制バスケットボールとの違いもあわせて記載しています。
その8つのポイントは
・試合時間
・得点
・攻守の交代
・12秒
・プレーする人数
・ファウル数
・コートの大きさ
・ボールの大きさ
です。
・試合時間
まずは3×3の試合時間ですが10分間となります。3×3公式競技規則には10分間のピリオドを1回とする記載されています。
5人制バスケの場合は10分間のピリオドが4回(4クォーター)となりますが、スリーバイスリーの場合は10分×1回の試合時間です。
なお、10分の試合時間が終了した時点で同点であった場合には延長ピリオド(延長戦)を実施します。
延長ピリオドの開始前には1分間のインターバル(休憩時間)があり、延長ピリオドは2点を先取したチームが勝利となります。
2点を先に取ったチームが勝利となりますが、この得点について次に説明します。
・得点
3×3ですがアークラインの内側からのシュートは1点でアークラインの外側からのシュートは2点となります。
また、フリースローからの得点は1点となります。
5人制バスケットボールの3Pラインのことを3×3では「アーク」と呼びます。
このアークの外側からのシュートは2点(5人制バスケの場合は3点)で、アークの内側からのシュートは1点(5人制の場合は2点)です。
また、フリースローについてですが、アークの内側からのシュートの動作中にファウルを受けて獲得した場合のフリースローは1本で、
アークの外側のシュートの動作中にファールを受けて獲得した場合のフリースローは2本です。
3×3の勝敗ですが、10分間の試合中に21点を先に取ったチームが勝利となります。(21点ノックアウト方式と呼ばれています)
21点という勝利のためのポイントがあるため、21点を獲得するために2点シュートを効果的に使いながら、戦っていく必要がありますし
得点を取ったからと言って気を抜くことはできません。
・攻守の交代
攻守の交代ですが、相手チームの得点が入ったら、すぐに攻守が入れ替わります。
ボールがゴールに入り、ネットを通り抜けたら、得点を入れられたチームはいったん、アークの外にボールを出さないといけません。
アークの外とは「プレーヤーのどちらかの足がアークの内側もしくはアークに触れていない状態」のことです。
なお、ボールをドリブルしてアークの外に出しても良いですし、味方にパスをしてボールを出してもよいですが、必ずボールを持った選手の両足がアークの外側に完全に出ている状態でないといけません。
このように得点をとっても気を抜いているとすぐ相手に得点されてしまうので、選手は気が抜けませんし、その分、試合の展開が早く、スピーディーな攻防となります。
さらに、試合展開が早くなる要因として「12秒のショットクロック」があります。
・12秒
攻撃側のチーム(オフェンス側のチーム)はボールをコントロールしてから12秒以内にシュートをしなければいけません。
シュートを打つまでの制限時間が12秒であるため、シュートまでの展開がとにかく早いです。
シュートが入る、守備チームがボールを取る、ボールを取った時から12秒のカウントが始まります。
5人制バスケットの場合は24秒以内にシュートをしなければいけませんが、3×3(スリーエックススリー)の場合はそれが12秒以内です。
・プレーする人数
3×3はその名前のとおり3人制(3対3)のバスケットボールですが、1チームは4人です。(コート上のプレイヤーが3人で交代要員が1人)
試合中の交代ですが、フリースローを行う前試合が中断したときになります。
また、交代をする場合は交代する選手とコートに入る選手とで手の平同士でのタッチや肩や腕などをタッチするなどの身体的接触を行う必要があります。
選手交代時は審判などに申告する必要がなく、選手が試合中でボールがデッドになっている状況でチェックボールやフリースローの前であれば選手交代が可能です。
あと、コーチについてですが、コーチがコート内に入ること、または観客席からアドバイスなどの指示をすることは禁止されています。
・ファールについて
チーム全体で7つ目のファール以降は相手チームにフリースローが2本与えられます。さらに、チーム全体でのファールが10回目以上の場合は2本のフリースローに加えてフリースローの後の攻撃権も相手チームに与えられます。
5人制のバスケットボールの場合は、クォーター内でチームファールが5回目以降の場合に相手チームにフリースローが与えられますが、3人制バスケの場合は7回目以降のファールからフリースローが与えられます。
また、5人制バスケの場合は個人ファール(パーソナルファール)とチームファールがありますが、3×3の場合はチームファールのみです。
5人制バスケは個人ファールがあるため1人の選手が5つのファールをすると退場となり、それ以降、試合時間があっても出場ができません。
一方、3×3の場合は個人ファールがないためファールが累積しての退場がありません。そのため、積極的にプレーをすることができます。
ただし、チームファールがあり7回目のチームファールからは相手にフリースローが与えられます。個人ファールはないもののチームファールの数を気にしながらのプレーは必要となります。
・コートの大きさ
コートの大きさですが、5人制バスケのコートの半分になります。
正規の3×3のコートのサイズは横15m、縦11mです。
・ボールについて
全カテゴリーで3×3オフィシャルボール(6号サイズで7号サイズの重さのボール)を使用します。
5人制バスケットのボールは男子が7号球、女子は6号球ですが、3×3(すりーえっくすすりー)はボールの大きさは6号球でボールの重さは7号球となります。
3×3ではスピーディーな展開を目指していること、屋外で試合を開催することもあるので風の影響を受けづらくする狙いもあります。
また、ボールの色が黄色と青色の組み合わせで視認性を高めるためだそうです。
3×3の魅力は?
2020年1月19日に開催されたWリーグオールスターのハーフタイムに3×3のスペシャルマッチが開催あれて元女子バスケットボール日本代表で現在、Wリーグのトヨタ自動車アンテロープスのコーチでもある大神さんが解説をしていました。
その中でも「12秒の中で必ずアークの外側にボールをださないといけないからスピーディーになる」ということや「わざとファールをしてボールを止めることも必要」「頭を使いながらプレーをする必要もある」「シュートが決まっても交代はできない。ファールかボールがコート外に出ないと交代できない」などとおっしゃっていて、5人制のバスケットとは違いがあるという印象を受けました。
最後に
3×3(スリーエックススリー)は東京オリンピックから正式種目として採用されます。
男子日本代表は開催国枠で出場が決まっていますが、女子日本代表は世界最終予選で勝ち上がらないと東京五輪に出場できません。
少しでも多くの方に応援してもらえるように、少しでも3人制バスケットの3×3(スリーバイスリー)のことを知っていただき、ルールも覚えていただき応援できればと思っています。
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