Bリーグは2020-2021シーズンからアジア特別枠を導入しますが、このアジア特別枠を利用して契約した選手は2020年7月18日時点で2人です。
アジア特別枠で契約した最初の選手は三遠ネオフェニックスと契約したフィリピン代表の「サーディ・ラベナ(thirdyravena)」選手です。
2人目は信州ブレイブウォリアーズと契約した「ジェミン・ヤン(Jae Min YANG)」選手です。
サーディラベナ選手ですが、フィリピン代表でも活躍する23歳の選手です。フィリピンではバスケットボールの人気が高いそうで、さらに、三遠ネオフェニックスのホームタウンである愛知県の東三河地域や静岡県の遠州地域にはフィリピン人が多く住んでいるそうで、入団会見時には多くのフィリピン人にも観戦してもらいということを語っていました。
サーディラベナ選手ですが、2020年11月7日の三遠ネオフェニックス対島根スサノオマジック戦でBリーグにスターティングメンバーとして初出場しました。出場時間は、21分44秒で13得点でした。
2020年11月8日の三遠ネオフェニックス対島根スサノオマジック戦もスターティングファイブで出場して24分10秒の出場時間で12得点でした。
サーディラベナ選手のTwitterとInstagramのアカウントを調べてみました。
Twitter(ツイッター)のアカウント:@ThirdyRavenaaa
Instagram(インスタ)のアカウント:3rd_e
ツイッターのフォロワーは16.3万人、インスタのフォロワーは29.1万人でした。(2020年7月18日時点での情報のため今後変更となる可能性があります)
このフォロワー数を見ると人気のある選手であることが伺えます。
Bリーグが「アジア特別枠」を導入する目的のひとつが、アジア市場でのマーケティングやスポンサー獲得、インバウンドPRのフックやアジアでの放映権獲得などもあるためサーディラベナ選手のように実力と人気を兼ね備えた選手と契約することでその目的を達成することができるのではないかと思います。
ちなみに、フィリピン代表のFIBAランクは2020年7月18日時点では31位です。(引用元:FIBAの世界ランキングのページ)
なお、韓国が30位で日本は40位です。
ジェミン・ヤン(Jae Min YANG)選手は、韓国の年代別(U16、U17、U18、U19)の代表に選出されている21歳の選手です。
Twitter(ツイッター)のアカウント:@JaeminYang3
韓国の世代別の代表の中でもエースとして活躍しており期待の若手が信州ブレイブウォリアーズでプレーします。
アジア特別枠を導入した目的は?
このようにアジア特別枠で選手と契約することが続くことが想定されますが、そもそもBリーグが2020-2021シーズンから「アジア特別枠(アジア枠)」を導入する目的としては「競技力向上」と「ビジネス的背景」です。
競技力向上という点では日本のFIBAランクが40位で、アジアの中で日本よりもFIBAランクが高いのは、ヨルダンが38位、フィリピンが31位、韓国が30位、中国が28位、ニュージーランドが24位、イランが22位、オーストラリアが3位です。
ただ、アジア特別枠として対象となる国は「中国、チャイニーズ・タイペイ、インドネシア、フィリピン、韓国」の5か国です。
なお、アジア枠を利用できる選手としての条件は以下のとおりです。
・対象となる5か国のいずれかの単一国籍を有する選手で、対象5か国外からの帰化者でない選手
・多重国籍の場合は、保有する国籍が対象5か国内である選手
また、アジア特別枠ができたとともに外国籍選手の登録数や同時に出場できる選手についても変更がありました。
リーグに登録できる外国籍選手は3人で、そこにプラスして帰化選手が1名でしたが、アジア特別枠を利用した場合は外国籍選手が3人にプラスして、帰化選手が1名またはアジア特別枠選手が1名となります。
さらに、試合時のメンバーとして登録できるのが、外国籍選手が2名+帰化選手が1名まででしたが、これが外国籍選手が3名+帰化選手1名またはアジア特別枠選手1名となります。
そして、試合に出場しているメンバー(オンザコートルール)としては、外国籍選手が2名+帰化選手1名でしたが、外国籍選手が2名+帰化選手1名またはアジア特別枠選手1名となります。なお、以下のような資料がBリーグから発表されています。(引用元:「B.LEAGUE 2020-21シーズンより適用の競技レギュレーションについて」)
このように、外国籍、帰化、アジア特別枠という種類があるために各チームの選手紹介ページには「国籍」欄が用意されており「外国籍」「日本」「帰化」「アジア特別枠」のどれかが記載されています。
なお、アジア特別枠の対象となる5か国の選手であっても「外国籍選手」として登録することも可能です。
千葉ジェッツの場合は?
2020年から2021年シーズンの千葉ジェッツの国籍を見ていくと以下のようになっています。
国籍が「外国籍」の選手:ジョシュ・ダンカン選手、シャノン・シューター選手、セバスチャン・サイズ選手
国籍が「帰化」の選手:ギャビン・エドワーズ選手
国籍が「日本」の選手:富樫勇樹選手、コー・フリッピン選手、田口成浩選手、赤穂雷太選手、大宮浩正選手、西村文男選手、佐藤卓磨選手、藤永佳昭選手、ラシードファラーズ選手、原修太選手
2019年から2020年シーズンの場合は、試合のベンチに入れる外国籍の選手は2人でしたが、2020年から2021年シーズンと2021年から2022年シーズンについては、3人がベンチに入れ、外国籍の選手が同時に試合に出場できるのは2人までです。
ここに、帰化選手であるギャビンエドワーズ選手が同時に出場できます。ちなみに、ギャビンエドワーズ選手は2020年1月に日本国籍を取得しているため、2019-2020シーズンまでは外国籍選手でしたが、2020-2021シーズンから帰化選手として登録されました。さらに、日本国籍を取得したことから2020年2月にはバスケットボール男子日本代表候補として日本代表合宿にも参加しています。
最後に
アジア特別枠を導入したBリーグですが、アジア地域で他の国々との共存共栄を目指しているとのことです。
サッカーの場合だと、タイ代表の選手をコンサドーレ札幌が獲得してタイからの観光客などを増やした実績があります。このようにフィリピンの選手獲得によってフィリピンからの観光客を増やしていくことに繋がるかもしれません。
また、バスケットボールの2023年のワールドカップがフィリピン、インドネシア、日本の共催ということもあるので、このような点も踏まえてBリーグの発展を目指していると思います。
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