ミニバスケットボール(ミニバス)のルールを調べてみましたが2019年から新ルールに変更された点や、2020年から新ルールに移行された点、一般的なバスケットボールのルールと異なる点などがあり、それらのポイントをまとめてみました。
ミニバスケットボール(ミニバスケ)のルールを調べてみようと思ったのも、子どもがバスケットボールに興味を持ちやってみたい!と言い出したことがきっかけです。
自分自身はバスケットボールが未経験でBリーグ観戦はしたことがあるものの、ミニバスケットボールのルールはそもそも同じなのか?という点から疑問があったこともあり調べてまとめています。
同じような状況(お子さんがミニバスケットボールをやりたい!と言い出したが親がバスケットボールの未経験者)の場合、そもそもミニバスケットボール(みにばす)のルールは?という部分から気になる方もいらっしゃるかと思うので、同じ状況の方向けにみにばすけっとぼーるのルールをまとめました。
調べてみて、ポイントだと思った点は以下の6つです。
・試合に出場するプレイヤーは10人
・3Pシュート(スリーポイントシュート)はない
・ボールは5号球
・シュートは24秒以内に
・試合時間
・ネット上に子供向けのルールブックがあるが情報が古い
つぎにこれらの点について詳細を説明します。
目次 Contents
ミニバスケット(ミニバス)のルール
先ほど紹介したポイントについて、詳細を記載しています。
・試合に出場するプレイヤーは10人
試合に出場できるプレイヤーについてですが、コート上では5人でプレイします。5人対5人で試合を実施します。
ただ、ミニバス(みにばす)の場合は、試合に出場する選手ですが第3クォーターまでに10人以上の選手が1クォーター(6分間)以上、2Qクォータを超えない時間だけ試合(ゲーム)に出場しなければならないというルールがあります。
なるべく多くの選手が出場できるようなルールとなっています。
レギュラー選手のみが試合に出場できるというわけでなく、多くの選手が出場できるようになっておりなるべく多くの選手が試合経験を積むことができるようになっている点は良いと思いました。
また、選手の交代ですが、第1クォータと第2クォータの間の休憩時間のとき、第2クォーターと第3クォーターの間のハーフタイムのときになります。
さらに、第4クォータの場合はタイムアウト、審判が笛をふいてゲームクロックが止まったときなどに選手交代をすることはできます。(ちなみに延長戦の時も同じです)
なお、怪我や5回ファイルなどでクォーターの途中で交代が必要となった場合ですが、出場していたプレイヤーも交代して出場したプレイヤーもそのクォーターは出場したことになります。
このように、試合を行うには選手が10人が必要でしたが、2019年4月のルール改正(新ルール)で8人以上のプレイヤーがいれば試合を実施できることができるようになりました。
(もちろん、登録している選手が10人以上のチームが意図的に10人未満で大会にエントリーすることはできません)
詳細は、JBA(日本バスケットボール協会)の「8人以上による試合成立と交代について」をご参照ください。
・3Pシュート(スリーポイントシュート)はない
ミニバスケットボールですが3Pシュート(スリーポイントシュート)がありません。
通常のバスケットボールの場合、3ポイントラインがありそのラインの外からシュートが決まった場合は3ポイントが加算されますが、ミニバスの場合はスリーポイントライン自体がないため結果的にスリーポイントシュート(3Pシュート)もありません。
このように、ミニバスケットボールの場合は3ポイントシュートがありません。
ただ、結果として3ポイントを獲得することができます。
シュートを打った場合にファールをもらいながらもシュートが決まった場合は、2点入っただけでなくフリースローを貰えます。
そのフリースローが決まった場合は、1点が加算されるので結果として3点が入ることになり、1回のシュートで3ポイント獲得することになります。
・ボールは5号球
ミニバスで利用するボールの大きさ(サイズ)ですが5号球(5号ボール)です。
なお、小学生が利用するバスケットボールの大きさで、中学生になると男子は7号球、女子は6号球を利用します。
ミニバスの公式球としては、全国ミニバスケットボール大会唯一の公式試合球があり、モルテン社のJB5000というボールです。
ちなみに、お子さんがミニバスケットボール用のボールを購入しようと考えている場合、デカトロンというスポーツ用品のイケア版というイメージのお店があり、そこで740円で5号球が購入できます。「デカトロン(Decathlon)のバスケットボール(5号球)が740円!自社開発だから安い!」の記事で紹介しているので参考にしてください。
・シュートは24秒以内に
ミニバスケットですが、自分たちのチームがボールを持ってから24秒以内にシュートをしなければ相手ボールになるというルールがあります。
「24秒ルール」または「ショットクロック」とも呼ばれていて、ボールを持っているチームが24秒以内にシュートを打たないといけないというルールです。
なお、以前は30秒以内にシュートをしなければいけませんでしたが、2020年度から30秒→24秒に変更となります。
詳細は日本バスケットボール協会の「ショットクロックの変更について」の資料を参照してください。(2020年度から実施されます)
ショットクロックが30秒としていたのは子どもたちが慌てずにしっかりとプレーさせることを目的としていたそうですが、ミニバスケットボール世代(小学生、U12世代)に「1対1の攻防」「ショット(シュート)のチャンス」をより増やすことを目的としてルール改正を実施するそうです。
なお、ショット(シュート)したとみなされるのは、ショットしたボールがリングに触れるか、バスケットゴールに入った場合です。
24秒たってもショットをしない場合は、ヴァイオレーション(反則)となり相手チームにスローインのボールが与えられます。
また、ショットをしたボールがリングに当たったが、ゴールに入らずにショットをしたチームのプレイヤーがボールを引き続き、保持した場合はショットクロックを14秒にリセットします。
ショットをして、ショットしたチームがリバウンド(オフェンスリバウンド)でボールを取った場合は、ショットクロックが14秒にリセットされます。
このように14秒にリセットされる場合もあるために「24秒/14秒リセット」と表記されます。
・試合時間
試合は前半が12分、後半が12分で、ハーフタイムが5分あります。
また、試合は全部で4クォーター制で、各クォーターが6分間となり、クォーターとクォーターの間は1分間のとなります。
第1クォーター:6分
1分間のインターバル(休憩)
第2クォーター:6分
ハーフタイム:5分(休憩)
第3クォーター:6分
1分間のインターバル(休憩)
第4クォーター:6分
なお、第4クォーター終了時点で同点であった場合は延長戦が行われます。
延長戦のことをオーバータイムといいます。(以前は「延長時限」と呼ばれていましたが、2019年4月1日のルール改正で「オーバータイム」と用語が変更となりました。)
ちなみに、オーバータイムが実施される場合は、第4クォーターの終了後に2分間のインターバルがあり、その後、3分間のオーバータイムが実施されます。
タイムアウト
以前は、前半(第1Qと第2Q)と後半(第3Qと第4Q)に1回ずつ1分間のタイムアウトが取れましたが、2019年4月の新ルールへの変更で、各クォーター及びオーバータイムに1回ずつ45秒間のタイムアウトが取れるように変更となりました。
回数自体は以前よりも増えていますが、1回あたりの時間が減っています。この変更は、細かく指導する機会を当たれること、タイムアウトが取れる時機を明確にするためとのことです。
・ネット上に子供向けのルールブックがあるが情報が古い
今回、ミニバスケットボールのルールを調べましたが子ども向けに書かれたルールブックがありました。
「だいすきミニバス改訂版 ひとめでわかるミニバスケットボールのルール」という公益財団法人日本バスケットボール協会が作成した資料がありましたが、最近のルール変更が反映されていませんでした。
例えば、シュートクロックが30秒と以前のルールのままであったり、タイムアウトが前後半で1回ずつ1分間と記載されていたりと以前のルールのままである部分がありました。
ただ、全体的に見ると子ども向けということもあり、分かりやすく記載されているので、これからミニバスケットのルールを覚えようという親御さん向けの最初に見る資料としてもオススメです。
このような点をまずは知っておいていただくのが良いかと思いました。
また、2019年にルール変更があった点としては「8人での試合の成立」「タイムアウトの回数変更」「ショットクロックの変更」です。
日本バスケットボール協会のサイトにも「【重要】2019年度以降のU12カテゴリーにおける競技規則の一部変更について」の記事で掲載されています。
また、「ショットクロックの変更(30秒→24秒)」については2019年度は移行期間で2020年度から完全実施になるとのことです。
まだまだあるミニバスケットボールのルール
ここまで紹介した個人的にポイントだと思った点以外にも、知っておくと良いのではないかと思ったルールも記載しておきます。
コートの大きさ
コートの大きさは、縦が28mから22m、横が15mから12mです。
また、コートの縦のライン(長い方のライン)を「サイドライン」、横のライン(短いライン)を「エンドライン」といいます。
ゴールのあるバックボードからフリースローラインまでの距離は4mです。
バックボードの大きさ
バックボードの大きさは、縦が0.8m、横が1.2mです。
ちなみに床からリングまでの高さは2.6mです。リングの直径は0.45mです。
3秒ルール
攻めているチームのプレイヤーが、相手チームのゴール付近の制限区域に3秒まではいることができます。
なお、制限区域から出るということは制限区域のラインの外(ラインも制限区域のためその外側)にいる必要があります。
イメージとしてはシュートやリバウンドなどに関係なく居続ける場合にファールになります。
ファールについて
1人の選手が5回ファールをした場合は、5回目のファールの後はゲームに出ることができません。
また、チーム全体のファール数がクォーターごとに5回目以降の場合は、相手チームにフリースローが与えられます。
最後に
ミニバスケットボール(ミニバス)のルールについて調べてまとめてみましたが、2019年に大きなルール変更があったことが分かりました。
また、試合中の交代の仕方や出場しなければ選手の数などもなるべく多くの選手が出場できるようなルールとなっていることも分かり、少しでも参考になれば幸いです。
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